krilosr’s blog

遠慮がちな社員から面白いアイデアがどんどん出てくる「全員経営」

フラット型組織の就業規則作成が得意なクリーロ企業文化研究所の公式ブログです

多様性を大切にすると業務の詰まりは解消する

ここのところ、発達障害の方の雇用を検討する会社が徐々に増えています。

 

障害のある方の雇用機会を創出する。
ということは、社会貢献の側面で大きな意義があると思います。

とはいうものの、
そんなきれいごとだけでは立ち行かないのも会社です。
環境を整えるには、手間もコストも心理的な負荷もかかりますからね。

 

ならば、
負担になりそうなことは初めからしない(つまり雇用しない)
と割り切ることも選択肢のひとつですが、

せっかくなので、

どう取り組むと会社全体にプラスになるか?

ということを考えてみました。

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多様な人材を雇用することで得られるメリット

プラスの影響として考えられること、それは、

業務の詰まりを解消するきっかけにできないか?

ということです。

 

発達障害の方は、定型業務が得意な反面、
イレギュラーなことは苦手な傾向が強いと言われています。

ノープランで五月雨式に業務を依頼すると、
おそらくパニックになってしまうでしょう。

お互いに気持ちよく働くためには、
彼らが処理可能な内容・分量・タイミングで業務を依頼しなければなりません。

 

そこで大切になるのが、

・誰が、どんな業務を、どのくらいの量で依頼しているか

見える化すること。

 

その為には、前提として

・各社員の業務フローがどうなっているか?

・誰がどのくらい仕事を抱えているか?

・今、業務を依頼しているのは誰か?

見える化することが必要になります。

 

全員の業務の状況を見える化することで、

・各社員がやっている業務に重複しているものはないか?

・一か所に負担が集中していないか?

も明らかになりますし、

 

・何を依頼するべきか?

・そもそも業務を簡素化できないか?

を検討できるようになります。

 

そして、このフローを繰り返すことにより、
徐々に会社全体の業務の詰まりがなくなっていきます。 

つまり、発達障害のある方を雇用することがきっかけで
会社全体の業務の詰まりが解消するのです。

 

多様性を活かすにはまず環境整備から 

障害があることは、多様性と言い換えることもできます。

今、労働人口の減少も相俟って、
障害のある方や
育児や介護でフルタイムの仕事ができない方など、
様々な事情を抱えた方の力を借りる機会が増えてきました。

 

これからは、こうした多様な背景を持った方を画一的な制度に押し込めるのではなく、
特性に合わせて最大限に活躍できる環境を整備することが大切になると思います。

更に、その人だけを気遣うものではなく
会社全体がプラスに転じる環境整備であることが大切だと思います。

 

今後、社会的には意義があるけど、会社には負担が重そうだ。
ということがあれば、すぐに諦めるのではなく、ひとまず、

それを取っ掛かりに会社全体がプラスに転じることはできないか?

と考えてみていただけたらと思います。

そこから、思わぬチャンスが生まれるかもしれません!

 

環境整備に活かせるTOC

ちなみに、こう考えるようになったのは、TOC(制約理論)を学んだからです。

 

TOC?何それ?という方にお薦めなのが
ザ・ゴールという本です。

よりわかり易いコミック版もあります。

 

このTOC(制約理論)は、「業務フロー改善」のみならず、
「採用」「働く環境の整備」「コミュニケーションの改善」「利益アップ」
に至るまで、経営の様々な場面で活用可能です。

私も大好きで、もう3年以上学んでおり、
事務所の経営やお客様へのアドバイスにも活用しています。
全員経営プログラム としてサービスも展開中。

 

TOCにご関心をお持ちの方は、
まず一度本を読んでみてくださいね。お薦めです!

 

peraichi.com