ワークライフバランスの呪縛
ワークライフバランスが企業の課題として取り上げられるようになって久しいですよね。
お上の狙いは、文字どおりワーク(仕事)とライフ(暮らし)のバランスを取ろう。
というものです。
ちなみに内閣府での定義はこのようになっています。
http://wwwa.cao.go.jp/wlb/towa/definition.html
仕事もプライベートもそれぞれ充実させようよ!
という一見きれいごとに見えますが、どうも私にはしっくりきません。
本当に仕事と暮らしのバランスを取る必要はあるのでしょうか?
そもそも、仕事と暮らしを分けて考えること自体がナンセンスだと考えます。
仕事と暮らしは不可分です。
暮らしの中に仕事があります。
会社を一歩出たら、「ハイ、お仕事終了!」ではなく、
仕事を通して経験したことが、日々の暮らしに活かされ、
日々の暮らしの中で得たもの、学んだことが、仕事に活かされるのだと考えています。
これが巡りめぐって好循環となり、魅力的な人格形成へとつながって、
そんな魅力的な人が集う会社から、素晴らしい商品やサービスが生まれるのです。
会社がするべき大切なことは、
社員が仕事を通じて気付きを得られたり、日常での経験を仕事に活かしたりできる、柔軟な思考を育くむ企業文化をつくることです。
ただ単に労働時間を削減したり、短時間勤務を推奨することではありません。
企業文化づくりに一貫性は欠かせない要素ですが、一人の人間にも同じことが言えます。
仕事がオンでプライベートがオフ。
ではなく、いつもニュートラルでいられるのが理想です。
オンとオフの顔を使い分けるのではなく、一貫性というしなやかな強さを育むことが何よりも大切なのです。