企業文化刷新でかなえた再建
知人社長の会社のお話です。
社長は7年前に先代から会社を引継ぎました。
それまでは創業者である先代が叩き上げの技術力と野生の勘で経営の舵取りを行っていました。
幸い高い技術力の社員が揃い、そこそこの業績を上げていましたが、幾度の試練を乗り越えた会社もリーマンショックの荒波の前には儚く消え入りそうになっていました。
「挨拶なんかで業績が上がるか!!」という先代肝いりの従業員たちに、再建策を次々と実施、社長の哲学を基に経営理念・行動指針を作り、挨拶を徹底するなど、根気強く企業文化の刷新に取り組みました。
そして、最盛期の6分の1まで落ち込んでいた売り上げを、7年間で23倍にまで引き上げることができたのです。
企業文化だけで、売上拡大、利益増大に繋げることはできません。
早く結果を出すには、マーケティングスキルやツールといった戦術による影響が大きいことは否めません。
しかし、企業文化は土壌であり、根幹を為すものです。
根が張れなければ、たとえ大木であろうとも、朽ち果てます。
この会社では、企業文化の刷新という土壌改良に取り組むことで、高い技術力のある社員という大木に栄養を行き渡らせることが出来、良き製品・そして売上増大という果実をたわわに実らせることができたのです。
戦略・戦術を駆使しても思うような効果が見られないという方。
企業文化を見直す時が来ているのかもしれませんよ。