現場主義の体現のつもりで現場仕事をしていませんか?
お客様のお話を伺っていると、
経営者自ら社員と一緒に現場仕事をしていることがままあります。
理由は
・現場主義だから
・お客様に、「やっぱり〇〇さんにお願いしたい!」と言われるから
・社員に背中を見せたいから
など様々ですが、自ら望んでされていることが多いです。
クリエイティブな職業やコンサルタントなど、
経営者本人と仕事が密接に結びついているものは致し方ない側面もありますが、
そうでない場合は、一刻も早くやめましょう。
経営に携われる時間が大きく減ります。
「そうは言っても経営者も現場を知る必要があるんじゃない?」
一理ありますが、そのために社員と同じ仕事をする必要はありません。
現場の状況を適切に把握し、それを経営に活かすことができればよいのです。
では、具体的にどのように取り組めばよいのでしょうか?実践例を挙げてみます。
・経営者が定期的に現場を観察し、事実を認識したうえで現場の社員とともに問題解決をはかっている
・現場の意向や現場で得られた事実を経営改善計画に活かしている
・現場で働く社員に対して働きやすい職場環境の整備をしている
などです。
現場主義とは社員と一緒に現場仕事をして額に汗することではありません。
現場の状況を適切に把握し、経営に活かすことです。
自己満足のために本業が疎かになっては本末転倒。
心当たりのある方は今すぐ改善しましょう!
カッコイイ経営理念が社員に浸透しないのは何故?
細かい指示をしたくなるのは社員の方向性がバラバラだからってご存知でした?
結果をほめるよりもプロセスを承認しよう
社員がチャレンジしやすい環境を整えよう
決め過ぎてキマラナイ経営者になっていませんか?
社員の自律性を育みたいなら前準備をお忘れなく
経営者のお悩みとして多いのは、
「社員の自律性を育成したいが、上手くいかない。」です。
あれやこれや試行錯誤を重ねて日々奮闘されているのですが、
なかなか思うようにはなりません。
先日あったご相談では
社員が物理的に依存できないよう、
会社にいる頻度を急に減らしたら、
社員の不満が増大した。
というものがありました。
これまで頼りっきりだった社長がいきなりいなくなってしまったので、
意思決定が滞ってしまい、社員が困ってしまったんですね。
経営者になる人は、決断の早い人が多いです。
そこで、つい自分に置き換えて「このくらい大丈夫だろう。」
とやってしまうのですが、
いきなり理由の説明もなく経営者の在社頻度が激減すると、
当然ながら社員もとまどいます。
荒療治が過ぎるというものです。
何かを始める時は、かならず社員に
・なぜやるのか
・会社の目指している方向性はどちらなのか
ということを説明しましょう。
先の例に置き換えると、
・社員のみんなに意思決定できるようになって欲しいので、自分(社長)は社外活動を増やす
・ついては、どのようにやれば意思決定ができるようになるか、みんなで考えよう
という前準備が必要なのです。
でないと、
「ま~た社長の気まぐれが始まった!」
「聞いてきたことを後先考えずに試そうとする。」
と社員の不満が鬱積します。
経営者はバイタリティのある方が多いので、
ついつい『獅子の子落とし』をやってしまいがちですが、
きちんと手順を踏んで実行しましょう!