krilosr’s blog

遠慮がちな社員から面白いアイデアがどんどん出てくる「全員経営」

フラット型組織の就業規則作成が得意なクリーロ企業文化研究所の公式ブログです

ピンチの時に究極の選択をできた理由

先日、経営者の会合で
選択と集中を行って成長し続けている社長のお話を伺いました。

 

選択と集中
言うは易しですが、物凄く勇気を要します。

苦悩しながらもバシッと決断できたのは、なぜでしょうか?

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苦しいさなかに究極の選択をできた秘訣

件の社長が究極の選択をできたのは、
経営理念を基準にしたからだそうです。

 

僭越ながら、弊所でも経営理念作成支援には力を入れておりまして、
かれこれ5年ほどサービスを行っております。

その経験から、理念はどんな時に真価を発揮するのか?
ということについて、本日はお伝えしようと思います。

 

うちには経営理念はないです。
という方も、何かしら判断軸をお持ちだと思います。
その判断軸のことだと思って、考えてみてくださいね。

経営理念が必要なのはどんな時?

私たちの日々の暮らしを振り返ると、様々な場面で取捨選択をしています。
時間にもお金にも限りがありますので、全部!というわけにはいかないですもんね。

 

ここでちょっと質問です。
次の二つの場面を思い浮かべてください。

 

1.社業に関わるノウハウを仕入れている場面

今、関心のあるトピックについて学びにきた。
大筋同意できる内容だが、1箇所だけ、どうしても自分の理念に反する。
この講師の話を参考にすべきだろうか?

 

2.事業の行く先を考えている場面

売上は右肩上がりだが、利益は横ばいで推移している。
注文が殺到し、昼夜問わずフル稼働。とうとう社員が疲弊し始めた。
でも人手を増やすことは現実的ではない。

何かを辞めるしか手立てはないが、
経営理念に照らすと、一番売上が多い事業を辞めることになりそうだ。
本当にこれでいいのか?

 

果たして、1と2のどちらの場面で
経営理念が真価を発揮するでしょうか?

 

両方でしょ!
という方もいらっしゃると思いますが、そこは一つでお願いします(笑)

経営理念が真価を発揮するのはこんな時

さて、おまちかねの答えは



2です。

 もう一度選択肢を書いておきますね。

  2.事業の行く先を考えている場面

  売上は右肩上がりだが、利益は横ばいで推移している。
  注文が殺到し、昼夜問わずフル稼働。とうとう社員が疲弊し始めた。
  でも人手を増やすことは現実的ではない。

  何かを辞めるしか手立てはないが、
  経営理念に照らすと、一番売上が多い事業を辞めることになりそうだ。
  本当にこれでいいのか?

 

なぜかというと、究極の選択をする時、退路を断つ時、
拠り所となるのは、もはや経営理念しかないからです。

そして不思議なことに
こういう時に経営理念を基準にすると
大抵良い選択ができるのです。

 

1の場合、
情報に対するリテラシーは必要ですが、
譲れない部分以外のところにアイデアのヒントがあることもそれなりにあります。

入り口は絞り過ぎない
リスクを念頭に置き過ぎない
フラットな気持ちで話を聴く
ということも大切だと思います。

 

なぜこんなことを書いているかというと、私自身への戒めのためでもあります。
どんな場面でも杓子定規に経営理念を当てはめてしまうと、
チャンスを逃すこともあるからです。

 

経営理念が真価を発揮する時
それは、

・究極の選択をする時

・退路を断つ時

・岐路に立たされた時

頭の片隅にでも置いておいていただけたらと思います。

 

そして、経営理念を作りたい!
という方もお待ちしております!
全員経営プログラム 本音の経営理念づくりをご参照ください。)

 

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